巌窟王　第二幕　感想 - 万能天国ハヤシライス

『月に朝日が昇るまで』*1

　　　メダーム、ムッシュウ〜　ボンソワール！

…ってなわけでキーワードで引っかかった方も、検索で飛んでらした方も
どなた様もこんばんは〜。

巌窟王各話の第二幕でございますッ！

や〜語り手さんのフランス語イントロやっぱいいですなッ！

〝未成熟な魂〜〟とか、歯が浮きそうな科白(褒め言葉)
もう、あからさまにフランス語以外の言語じゃ出てこない表現ですぞッ！！

時に、うっかり爆笑してしまうこともあるものの全体的の雰囲気作りに
多大に貢献しておりますなあ！！

こういう細かい演出がまた心憎くて上品でございますッ

ではでは、さっそく感想に…というところですが
やっぱしダラダラ書くと長いなあ…とちょっと反省して

リューナイトのときのように項目を設けて、揚げさせていただきまする。
ご了承くださいませッ！！

行きずりの恋が災いして盗賊一味に軽く拉致られてしまうアルベール…
莫大な身代金を要求されて、真夜中のルナを走りまわるフランツが
最後に頼ったのはモンテクリスト伯だった…

とまあ、こんなカンジの２幕でございます〜

連続エピソード、序章のルナ編も後編に
前回、顔見せで抑えめだった分…

ハイスピード！アクションてんこ盛りでまいりますッ！

具体的には伯爵家の家令コンビ！
スキンヘッドのベルッチオ＆リーゼントのバティスタンっ！！

脇役ながらデザイン、ピカイチ！ギャング風コスチュームがセクシーでまた良しッ！

伯爵もアニメオリジナルの〝巌窟王〟モードで
ナイフが胸に刺さっても血の一滴すら出やしませぬッ！！

…後々観て行くと、額の刻印に苦しんでる描写なんかも出てきますが
この頃の伯爵は、しごく悪魔的ですなあ…

ルイジ・ヴァンパに迫ってゆくシーンはＢＧＭもあって
いつもドキドキしますなッ！

さて、本日の主役といえば、この人も…

フ　ラ　ン　ツ　ー　ー　！　！

もう！なんなのこの溢れんばかりの〝報われなさ〟っぷり！！

放映当時よく、〝不憫〟〝不憫〟言われておりましたが

うん！〝不憫〟だよねッ！それ以外の何者でもないよねッ

…まさにそんな具合。
そしてハヤシはこのフランツの〝不憫〟っぷりがツボツボでございますッ！！

せっかくいい雰囲気だったＧ公爵夫人を振ってホテルに戻れば誘拐事件…
金策に走り回って、嫌々(だったと思う)伯爵に頭まで下げて助けたってのに
当のアルベールは伯爵やらペッポやらにかかずらって労いの言葉もなく…ッ

純粋で無邪気は無粋で無思慮と紙一重
そりゃァ、一発ひっぱたきたくもなりましょうッ！

やっとこさっとこホテルに帰ってからの会話でアルベールが

　　ありがとう……おかげで助かった…
　　……感謝してる！(笑顔付き)

とぞ、のたまったときには、こっちも
「………ッ！」と、なりましたぞ！

フランツ的にはこの一言で、全部、報われてしまうのでしょうなあ。

しかしアルベールの天然の飴と鞭っぷりは末恐ろしいですな(笑)

　　　裏切りの果実は…摘み取られなければならない

てな、伯爵の名セリフで待て次回！でございますッ

各話感想は最速で月曜日、
明日、日曜は読書枠でございますッ！

大作『膚の下』読破後、軽く虚脱感で待ったりしたので、
やっとこ夏文庫を読み始めたところでございます。

今年はケロロブックカバー狙いで角川で(笑)

星新一の新刊(というか新装刊)と、読み切れたらもう一冊で参ります。

ではでは本日はここまでッ！！

*1:脚本・神山修一　作画監督・鈴木俊ニ