『ブギーポップ・イントレランス〜オルフェの箱舟〜』
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2006/04/08
- メディア: 文庫
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「俺たちは誰にも負けたりはしない、そうだろう?」
「うん!そうよ………私たちは負けないわ!」 P217
やっぱり〝持てる者と持たざる者〟の差は大きいなあと……。
上記の『東京タワー』が「〝信念〟がなくて良くわかんない!」だったのに対し
こちらのなんと雄弁に〝信念〟がありあまっていることかッ(笑)
…つかベストセラーで凹みMAXでラノベで復活!な自分、どーよ!!
もう「お前、本読みとして以前に、人間としてそのノリはどーなの?」と若干、思わなくもないですが「良いんだよ!ハヤシはこういうヤツなのッ!」と割り切ってまいります(笑)
(以上、自分ネタ終了!!)
そんなこんなで上遠野浩平です、ブキーさんの新刊ですぜッ!
天下無敵の〝本屋は儲からない〟県に住んではや1年…。
すっかり新刊に疎くなってたのですが、このブログにくっつけてた
〝注目ISBN〟に救われました。便利ですな…コレ(笑)
上遠野作品の登場人物は、強かろうが弱かろうが、壊れてようが、狂っていようが
真ん中に一本筋の通ったやつらばっかり出てきますが、今回もそんな感じですッ!
激燃えたりジーンときたりもうタイヘン!
ホント、上遠野浩平はどうしようもなくスゴイよなあ
もはや感服レベル。
そしてけっこう、顛末含めて完全燃焼系のお話でした。
なんか読み味〝パンドラ〟に似てるような…。*1
なんとびっくり、あの〝炎の魔女〟が名前だけでスルーなびっくり展開ですが
彼女がいなくても、他の娘が燃えに燃えてました(笑)
いつもの〝VS統和機構←ブキー乱入〟の流れでなくて
前回みたくなつかしの虚空牙がらみでもなく
〝MPLS対MPLS〟の展開が逆に新鮮!!
なにせどっちも〝世界の敵〟レベルだしね。
おいおいフォーリン・グレイス脆すぎやしないか?
とツッコミも入れたいところですが…
いいじゃん!ブギーさんの出番、増えてんだし
ちょっと得したぐらいに思っておりまする。
しかし、自動的で不寛容で絶対的なあの強さ…。
なんかもうブギーさんは〝神〟レベルだなあ、とぞ思います(笑)
今年はディシプリンも出ないし(完結しちゃったからな)、ぜひぜひもういっちょ
〝炎の魔女〟の例のアレの続きを伏してお願いしたいところです。
*1:すごい勢いで人、死ぬしね