『ブギーポップ・イントレランス〜オルフェの箱舟〜』




「俺たちは誰にも負けたりはしない、そうだろう?」
「うん!そうよ………私たちは負けないわ!」              P217



やっぱり〝持てる者と持たざる者〟の差は大きいなあと……。


上記の『東京タワー』が「〝信念〟がなくて良くわかんない!」だったのに対し
こちらのなんと雄弁に〝信念〟がありあまっていることかッ(笑)


…つかベストセラーで凹みMAXでラノベで復活!な自分、どーよ!!


もう「お前、本読みとして以前に、人間としてそのノリはどーなの?」と若干、思わなくもないですが「良いんだよ!ハヤシはこういうヤツなのッ!」と割り切ってまいります(笑)
(以上、自分ネタ終了!!)


そんなこんなで上遠野浩平です、ブキーさんの新刊ですぜッ!


天下無敵の〝本屋は儲からない〟県に住んではや1年…。
すっかり新刊に疎くなってたのですが、このブログにくっつけてた
〝注目ISBN〟に救われました。便利ですな…コレ(笑)


上遠野作品の登場人物は、強かろうが弱かろうが、壊れてようが、狂っていようが
真ん中に一本筋の通ったやつらばっかり出てきますが、今回もそんな感じですッ!


激燃えたりジーンときたりもうタイヘン!


ホント、上遠野浩平はどうしようもなくスゴイよなあ


もはや感服レベル。


そしてけっこう、顛末含めて完全燃焼系のお話でした。
なんか読み味〝パンドラ〟に似てるような…。*1


なんとびっくり、あの〝炎の魔女〟が名前だけでスルーなびっくり展開ですが
彼女がいなくても、他の娘が燃えに燃えてました(笑)


いつもの〝VS統和機構←ブキー乱入〟の流れでなくて
前回みたくなつかしの虚空牙がらみでもなく
〝MPLS対MPLS〟の展開が逆に新鮮!!


なにせどっちも〝世界の敵〟レベルだしね。


おいおいフォーリン・グレイス脆すぎやしないか?
とツッコミも入れたいところですが…


いいじゃん!ブギーさんの出番、増えてんだし


ちょっと得したぐらいに思っておりまする。


しかし、自動的で不寛容で絶対的なあの強さ…。


なんかもうブギーさんは〝神〟レベルだなあ、とぞ思います(笑)


今年はディシプリンも出ないし(完結しちゃったからな)、ぜひぜひもういっちょ
炎の魔女〟の例のアレの続きを伏してお願いしたいところです。

*1:すごい勢いで人、死ぬしね