『宝島』

宝島 (岩波少年文庫 3001)

宝島 (岩波少年文庫 3001)


妊婦ですが妊婦胎教に悪いなあシリーズ①


なにせ登場人物のほとんどが海賊(笑)
お行儀もへったくれもありゃしませんッ!


「やい、おめえの頭は三つ穴滑車かァ」とか
「てめえの首と頭がおさらばしてらあ」とか始終そんな具合…。


再読ですがかなり内容を忘れていて、驚きました。
林檎樽の話は良く覚えてたのに、
立派なスモレット船長や、砦の攻防、財宝の顛末もきれいさっぱり忘れてました。



けれどその分、初読と変わらず楽しく読めたということで…。



海賊シルヴァーとか、髑髏マークの海賊旗とか、
後世の海賊者やそれに付随する要素のお手本で、ネタ帳としても優秀ですね。


ちなみにハヤシの初読時の動機は、
ティーブンソンの生涯を描いた、中島敦の『光と風と夢』です。


序盤退屈で仕方なかったけど、ラスト一行で大滂沱の名著です。