『ネコソギラジカル(下)』

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

やっと読めた…やっと読みきったぞーッ!!

「いいじゃねえか、これでラストだ。みんなでヘタレで終わろうぜ」
P145


ちょ、ま…き、狐さんッ!!


ホント一瞬どうしようかと、どうしてやろうかと思った…。
でもある意味、彼も〝勝ち〟だったなあというお話。


ともあれ完結、終結、大団円。そんな一冊でございました。


大風呂敷は畳むのだって大変だ、というのを以前どこかで聞きましたが*1、これだけの大風呂敷、これほどの世界を畳むのはなかなか常人に出来ることではありませぬ。


いや、ホントお疲れ様。お疲れ様、みんな。


以下蛇足です(ちょっとネタバレ?)








しッかし良く良く考えると誰も負けてないっていうのは…すごいなあ。

たとえば自分で起承転結の話を考えろ!とお題を出されたら、どうあがいても勝ち負けの区切り、善悪の区切りが出てしまうものだと思うのですが、それをいっそスルーして突き抜けていくってのは高度技術だよなと。


いつだったか上遠野浩平氏のインタビュー*2

誰も負けてない、みんなが勝者なのが理想だ、というような話がありましたが
もうまさにそのスタンスに近いとぞ感じました。
これが21世紀流なのか…基準にしちゃうにはちょっと、ハードル高いけど。


ただ下巻単品で見ちゃうとね、
やっぱしいろいろうまく納めすぎてて、ものたりねえなあとも思うんだけどね…
人識くんとか、人識くんとか、人識くんとか(そこかよ)


…っていうか最終決戦殴り合いバトル=ジャンプ方式とは思わなかっ…


そんなこんなで、〝戯言〟終了!!
りすかちゃんも、けっこう好きなので気長に西尾維新読みついでまいりたいとぞ思いまする、


ではでは戯言はここまでッ!

*1:京極夏彦だったかな?

*2:たぶん『活字倶楽部