『オセロウ』

シェークスピア・著、岩波文庫

久々に名作でございます。
シェイクスピア4大悲劇ですな。

今までに4回ぐらい読みきるのに挫折したことは秘密にしていただきたく…


ノっちゃうと早いんですけどね、シェイクスピア
それまでたいへんですよね、シェイクスピア
まあそんなわけです。


今まで悲劇モノを避けてきたので、かなり違った読み味に驚きました。


シェイクスピアのわりに話がいつもの大ブロシキでなく小品におさまってました


今まで読んだシェイクスピアといえば、
ベニスの商人』のように世界をまたに駆けて大旅行!
イコール、場面変化が激しかったり、
『真夏の世の夢』のように妖精王やら、道化やらなんでもアリ!
イコール、神秘的要素が強かったり、
…という印象でしたが、これは違いました。


舞台は序盤のヴェネツィアからサイプラス島に移るとほとんど動かず、
時間軸的にも、サイプラス島入りからわずか1日あまりで突っ走ってしまいます。


このように、たいへん忙しないわけですが、
反面、登場人物各人の性格がしっかりとしており
グイグイ感情移入してしまう…巧いな、シェイクスピア


短いスパンで話が転がっていくこともあり、急転直下、一直線!!
走り抜けるような感覚でしたぞ。


一度加速がついてからはすらっと読めたので、
教養のためにもまたシェイクスピア4大悲劇って見たいと思いまする。


身内談ですが*1シェイクスピアでは一番、人間ドラマとしても見せ方が巧く、また完成度が高い、とのことなので、


なにかシェイクスピアでもよんでおきたいんだけど…という人にはいいかも。


以下どーでもいい蛇足です(ノって読むのにこんな工夫しました…)
…正直、今回これを読破できたのは脳内自分アテレコのおかげかと…。
小説でなく脚本をなぞるタイプの本(セリフばっかし)ですから、
好きなキャスティングでやりたい放題で愉しみましたッ


こんなダメっ子動物でごめんなさい…orz


そんなわけで以下脳内自分キャストです


『オセロウ』脳内キャスト(無駄に豪華…)

オセロウ;中田譲治
デズデモウナ;井上喜久子
イアーゴウ;関智一
キャシオウ;保志総一朗
ロダリーゴウ;石田彰
エミーリア;折笠愛

…って、思いっきり〝巌窟王〟と〝種ガン〟じゃん!!*2


ええと………楽しく読めました……(全世界にごめんなさ…ぃ…orz)


あ、折笠さんはドラマCD『ブラボー砦〜』のジュエルさんが
大人の女性でステキだったので抜擢(失礼)しました。


恥の塗り重ねでひとこと添えると、
オセロウ@伯爵とイアーゴウ@カヴァちゃんのやり取りが耳福この上なしッ!!
なんの気なしにキャスティングしたのにキャシオウ@キラとロダリーゴウ@アスランが殺し合いを始めたりして、とっても焦りました…。


読み進めるのに躓くか、やたら長い話でおもしろいんだけど飽きてきた場合などに
脳内自分キャストを強くお勧めいたします。
俳優さんで想像するのもいいかもですね…。


以上ホント蛇足だよ…でした。


見てて不快に思った方がいたら、とりあえず土下座しときたいッ!
あ、あんまり…怒らないで…いただき…たく……。

*1:解説にもありましたが

*2:しかも〝種ガン〟っ子じゃないだろ、自分!