『屍者の帝国』

屍者の帝国

屍者の帝国


伊藤計劃×円城塔、話題の遺作コラボ!!


伊藤氏が残した30Pのプロローグと、残り全部を書き継いだ円城氏の作品です。
両氏とも初めてで、重厚なSFがウリな方々だったので敷居が高かったのですが
主人公がワトソンってことで、
個人的なシャーロックホームズブーム*1に乗っかる形でこの秋の目玉として挑戦してみました。


テーマ重くとも、エンタメ色盛ってて読みやすかった!!


死体に人口の魂をインストールした「屍者」という設定を使って
「魂とは何か?」という問題に肉薄してゆく過程が見事かつ見もの!!


盛ってあるエンタメ成分は“シャーロックホームズ”シリーズ、吸血鬼モノ、スパイ物お得意の“グレートゲーム”、映画「風と共にに去りぬ」、アシモフの“ロボット三原則”オマージュなどなど…


残念ながらハヤシさん『カラマーゾフの兄弟』は読んでなかった…*2


ラストに近づくにつれ、なんとなくオチが透けて見えては来るものの
全体としてとても楽しめました。


SF成分ちょっと重いケド、ホームズもののパラレルスピンオフとしてもオススメですぞ!!

*1:洋ドラの「SHERLOCK(シャーロック)」見たりとか

*2:Myおかんがその世代で実家にはある