『新釈走れメロス』


ついに森見登美彦デヴュー☆


といつつ『四畳半〜』のアニメで地ならししていたので、すんなり入れました。
近代文学リスペクトなオムニバス短編集で舞台を現代の京都
登場人物を主にモラトリアムライフに邁進する大学生に翻案してあります。


なんじゃそら?ということなかれ。



スッゴイ面白っ!!


原作テイスト殺さずに、でも視の持ち味と思われるバカ正直なコミカルさも満載で
もう、表題作のバカらしさときたら白眉!!


ダメだこいつら、愛しすぎるッ!


実際の自分の大学時代はここまではっ茶けてなかったけれど
でも、まあ、ノリ的にそういう時期はあったような、なかったような…(笑)


もちろん『山月記』の余韻や、『羅生門』の理不尽なやるせなさもちゃんと
引き継がれているのだから空恐ろしいですな。


桜の森の満開の下』は未読なんでこれを機会に読んでみたいなあと思いました。


オチの『百物語』もよかったですな。


さあ!次の森見作品楽しみだッ!!