『零崎軋識の人間ノック』

零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)

零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)


どっちかっていうと“ノック”されてんのはアンタのほうなんじゃね?



…的な、そんな今回の零崎シリーズ。


そもそも戯言シリーズのボーナストラック的なお話ですが
今回も楽しませてもらいました。


毎度、ごちそうさまです〜。


西尾作品にしては主人公がわりかし“フツー”の性格なためか(でも殺人鬼)
かえって周りのキャラの奇天烈さが際立ってて
そこらへんおいしいよなあと。


つか、出夢くんのはしゃぎっぷりはスゴイね!


戯言本編でVS某赤い最強だったり、VS橙なる種だったりしていて
若干印象、かすんじゃってるせいか
それを盛り返さんばかりの活躍っぷり!


そしてそれを上回る西条玉藻ちゃん(小学生)のフィーチャーっぷりに
萩原子荻ちゃん(中学生)の才女感たっぷりの暗躍っぷり!


ホント、この子達は『クビツリ〜』でその回こっきりの
モブキャラ的サブキャラ同然にさっくり儚くなった娘さんたちと同一人物なんかい!という


大風呂敷の大盤振る舞いで読んでるこっちも楽しいけど
これ、書いてる作者本人が楽しかったんじゃないかなあという筆のノリっぷりです。


読もう読もうと思って、長くあいちゃったので
続編がもう出てるし、またしばらくこの祭りのあとのお祭り騒ぎを
楽しませてもらいたいところです。