『花の下にて春死なむ』

花の下にて春死なむ (講談社文庫)

花の下にて春死なむ (講談社文庫)

友人に拝借している北森鴻
数冊借りているのをここに来て、強化月間として消化することにしました。


まずは連作短編でとっつきやすかったコレから。


読んでみると表題作はかなり前、
アンソロジーに収録されていたものを学生時代に読んでました
当時は「へえ、風雅なオチだね」と感心したものですが


歳経て再読するとまったく違った、後ろめたいような読み味に。


そういったところも掬い取って
最後でまとめて見せるところは、さすが!


連作短編冥利に尽きる読み味でした。


「七皿は多すぎる」が微妙な消化不良具合でしたが
ん、まあそのぐらいはどうってことも無く…。


しかし、作中に出てくるビアバーの小料理がどれも美味しそうで
切実にお腹の減るクオリティーでした。


ほんと、次回は腹ごしらえ済ませてから読もう……。