『十二国記〜風の万里 黎明の空〜』
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/10/12
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思うところあって再読いたしました小野不由美女史…
やっぱし、べらぼうに面白いッ!
エンターテインメント小説としての魅力もさることながら
緻密な世界観(設定)、キャラクターの造詣の太さ
お話の骨太さに圧倒されまする。
一言で言うと
物語が“生きてる”
こういう感覚がございますッ!
主人公格3人娘のうち陽子は『月の影 影の海』でかなりの成長を遂げているので
安心してみていられるのですが
残りの2人、鈴と祥瓊はそれぞれ人間としては未熟なところからのスタート。
それぞれ世間を流れて、運命に怒涛のごとく揉まれて、
だんだん成長してゆくので、見ごたえがありまする。
私事になりますが、個人的には若いころ?のハヤシは
断片的ながらも鈴的気質、祥瓊敵気質があったので
身につまされまする。
今はぜんぜん違うのですが、その考え方や行動にはどことなしに
覚えがあるので余計、痛いところです。
でも面白い!
初読のときもそうでしたが、再読しても
勇気というか元気というか気合というか…
とにかくエネルギーをもらえる物語でございます。
そしていつ読んでも楽俊が最高です(笑)
大好きだ!!ねずみだけどッ
いやむしろねずみでもッ!!