『十二国記〜風の万里 黎明の空〜』


風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)

風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)

風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)

風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)



思うところあって再読いたしました小野不由美女史…


やっぱし、べらぼうに面白いッ!


エンターテインメント小説としての魅力もさることながら
緻密な世界観(設定)、キャラクターの造詣の太さ
お話の骨太さに圧倒されまする。


一言で言うと


物語が“生きてる”


こういう感覚がございますッ!


主人公格3人娘のうち陽子は『月の影 影の海』でかなりの成長を遂げているので
安心してみていられるのですが


残りの2人、鈴と祥瓊はそれぞれ人間としては未熟なところからのスタート。


それぞれ世間を流れて、運命に怒涛のごとく揉まれて、
だんだん成長してゆくので、見ごたえがありまする。


私事になりますが、個人的には若いころ?のハヤシは
断片的ながらも鈴的気質、祥瓊敵気質があったので
身につまされまする。


今はぜんぜん違うのですが、その考え方や行動にはどことなしに
覚えがあるので余計、痛いところです。


でも面白い!


初読のときもそうでしたが、再読しても
勇気というか元気というか気合というか…


とにかくエネルギーをもらえる物語でございます。


そしていつ読んでも楽俊が最高です(笑)


大好きだ!!ねずみだけどッ
いやむしろねずみでもッ!!